屋根の雨漏りは一刻も早く修理が必要です。
たかが雨漏りと軽く見てはいけません。
屋根から侵入した雨水は家屋の躯体に深刻なダメージを与える可能性があります。
ほんのわずかな水滴くらいと甘く見て放置すると大事な柱や梁がボロボロに腐ってしまう恐れがあります。
もし雨漏りを見つけたらまずどうすればいいのでしょうか。
今回は、屋根の雨漏りについて応急修理の方法や注意点などを紹介します。
本当に怖い雨漏りの話
雨漏りというとテレビや映画で描かれる貧乏な家の象徴、というイメージが浮かびます。
安普請で雨がふるたびにたらいを並べて雨漏り対策している姿は非常にユーモラスですが、
笑っていられるのはフィクションの中の話だからです。
実際の雨漏りは笑っていられるようなものではありません。
そもそも雨漏りしているということは風雨の影響を防ぐべき屋根に何らかの異常が起きているという証拠です。
一般的な住宅の屋根は屋根材の他に下地材や防水シート、
雨水の侵入を防ぐコーキング加工など何重にも雨水対策がなされています。
それだけの対策が取られているにもかかわらず雨漏りしているということは
屋根に深刻な問題が起きているという証拠にほかなりません。
雨漏りを放置すると侵入した雨水により被害が引き起こされる可能性があります。
外壁がキレイだからと安心していたら見えない部分の雨漏りで壁がボロボロになってしまったという被害もあり
油断できません。
特に木造住宅を構成する木材に取って水分は大敵です。
腐食による強度低下だけでなくカビによる健康被害も雨漏りのリスクです。
屋根は直接的な目視でのチェックがしにくく損傷の発見が遅れがちです。
雨漏りに気づいた時には手遅れに近い状況にまで被害が深刻化しているケースも少なくありません。
たかが雨漏りだと軽んじるのは非常に危険です。
もし雨漏りを発見したらすぐに原因を特定し早急に対処する必要があります。
放置すると怖い雨漏りも適切な対応を取ればきちんと修理できます。
修理が遅れれば遅れるほど修理に時間もお金もかかってしまうので雨漏りを見つけたらすぐに行動することが重要です。
雨漏り対応は業者に依頼しよう
雨漏りへの対応は専門業者に依頼するのが基本です。
DIYに自身がある人は自分で修理したいと思われるでしょうが、
外壁など他の箇所のトラブルとは違い雨漏りの原因は屋根にあるため素人が対応するのは非常に危険です。
雨漏りを修理しようと登った屋根から転落する事故は意外と多く、台風シーズンになると年間で何件も発生しています。
万が一の事故を避けるためにも雨漏りの修理は工務店など屋根修理の専門業者に依頼してください。
修理費用は雨漏りの原因や修繕内容によっても異なりますが、
部分的な修理のみならそれほど高額にはならずコーキング修理のみなら約5～10万円程度、
屋根材の交換が必要だと約20～50万円程度が相場です。
応急処置は無理せず出来る範囲でやること
本格的な修理は業者に任せるのが安心ですが、業者が来てくれるまでの応急修理は自分の手でやる必要があります。
応急修理や緊急対応を怠ると大切な住宅に被害が広まってしまうので雨漏りに気づいたらすぐに対応しましょう。
応急処置として一般的なのが雨漏りの水受けです。
ドラマなどでもみかけるように雨漏りの下にバケツやたらいをおいて水を受けてください。
そのままだと落下の衝撃で水滴が飛び散るので雑巾を敷いておくとしぶきが防げます。
屋根裏に入れるならバケツを持って上がり水を受け止めてください。
屋根に上がってブルーシートをかけたりコーキング剤で補修したりするのは大きな危険を伴います。
やむを得ず応急処置するなら最低でも2人以上で安全を確保してから屋根に上がり補修してください。
ブルーシートは雨漏り箇所全体を覆うように広めに敷き
風で飛ばされないよう最低でも4箇所以上、土嚢（どのう）で押さえてください。
まとめ
雨漏りくらいと安易に考えるのは危険です。
深刻な被害になる前に早めに業者に相談し修理しないと更なる被害が広がりかねません。
雨漏りを発見したら慌てず業者に連絡しプロの目で確認してもらいましょう。