家屋や建物の外壁は、その印象を大きく左右するとても大事なものです。
どんなサイディング仕上げをするかによって、見た目だけではなく、その建物の耐久性にも大きな影響を与えます。
外壁に貼るサイディングには、ある程度のお手入れが必要となりますが、
ではサイディングの寿命とは、一般的にどれくらいなのでしょうか。
<サイディングの特徴とは>
サイディングとは、建物の外壁に使用される資材の1つです。
これまで主流となっていたモルタルに代わり、近年多くの人気を集めている外壁素材となっています。
主に仕上げ材として使用されることが多く、その素材はセメント製のものから金属製のものまで様々です。
サイディングの代表的な特徴として、下記のようなことが挙げられます。
・種類やデザインが豊富
・耐久性、耐水性に優れている
・工事費用が安い
<サイディングの寿命とメンテナンス期>
サイディングは耐久性に優れている素材ですが、それでも外壁として常に雨風にさらされているため、
経過年数とともに劣化することは避けられません。
寿命ともいえる耐用年数があり、その年数は素材によっても異なります。
サイディングの種類は大きく「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」の4つに分けることができます。
1.窯業系
吸水性が高いため、塗装に使用される塗料が劣化しやすくなります。
施工から7〜8年でメンテナンスが必要です。
2.金属系
金属製の素材が使用されているため、錆びや腐朽が出てきてしまうことから、
10〜15年でメンテナンスが必要となります。
3.木質系
素材が木材となっているため、水を吸収しやすく、カビによって腐朽が進みやすくなります。
木の色褪せや傷みが目立ってくる、10年前後がメンテナンス時期です。
4.樹脂系
樹脂系のサイディングは、素材がプラスチック素材となっているため、
雨風の影響を受けにくく、耐久性に優れています。
15〜20年前後でのメンテナンスでも、問題ありません。
<サイディングリフォーム業者の選び方>
サイディングは、ある程度のメンテナンスを実施していても、経過年数により劣化が目立ってきます。
傷みや色褪せなどが気になる時には、思い切って補修したりリフォームする必要性も出てきます。
サイディングのリフォームは、素人が施工するのは難しいため、専門の業者に依頼することがほとんどです。
ですが、どんなリフォーム会社に依頼しても、サイディングのリフォームまで施工できるとは限りません。
依頼する前に、工事の内容や業務内容を確認する必要があります。
1.張替えができる
業者によっては、屋根や外壁の塗装だけを専門業務とし、
サイディングの張替えや重ね張りといった施工ができない業者もあります。
外壁のリフォーム業務全般が、しっかり行える業者を選ぶように注意しましょう。
2.下請け業者ではなく元請け業者
依頼したあと、違う下請け業者へ発注する業者ではなく、
元請け業者として実際に施工業務にあたってくれる業者を選ぶことが大事です。
元請け業者に依頼する方が、費用を抑えることができるだけでなく、
何か問題があった時や、アフターメンテナンスを依頼したい時に、すぐに駆け付けてくれます。
3.サイディングリフォームの実績数
実際にどれだけのサイディングリフォームを実施してきたのか、これまでの実績がきちんとある業者が安心です。
ホームページなどを確認すると、これまでの実績数がわかるだけではなく、
サイディングリフォームに関する知識や信念などもわかるので、安心して依頼することができます。
<まとめ>
建物の見た目を左右するだけではなく、建物をしっかり守る役目も持つサイディングは、
耐久年数に優れていますが、寿命があることも事実です。
日頃から正しくメンテナンスすることで、長持ちさせることもできます。
傷みが目立ち始めたら、信頼できる業者にサイディングリフォームすることで、
建物は美しく生まれ変わることができます。